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突切り・溝入れ加工におけるトラブルシューティング


加工面品質が悪い

  • 短く安定した工具を使用する
  • 切りくずを取り除くには、切りくず処理に優れたチップブレーカを使用する
  • 速度および送りのガイドラインを確認する
  • ワイパーチップを使用する
  • 工具の段取りを確認する

アルミ合金の加工面品質が悪い

  • 最もシャープなチップブレーカを選ぶ
  • 切りくず処理に優れたチップブレーカを使用する
  • 被削材に合わせた特殊水溶性オイルを選ぶ

切りくず処理が悪い

  • チップブレーカを交換する
  • 高送りを選ぶ
  • ドウェリング(ペッキング)を使用する
  • クーラントを増やす

びびり

  • 安定した段取りを行う
  • 速度および送りのガイドラインを確認する
  • 突き出し量を短くする
  • チップブレーカを交換する
  • 工具の状態を確認する
  • 工具の段取りを確認する

工具寿命が短い

  • 芯高を確認する
  • 工具と部品間の角度を確認する
  • ブレードの状態を確認する。ブレードが古いと
    チップがチップシートで不安定になることがある

チップの摩耗

切れ刃の問題

最適な切削条件と最も優れた部品品質と工具寿命を達成するため、常に切れ刃を確認することを忘れないでください。低速では構成刃先 (BUE) とコバ欠けが切れ刃の主な問題であり、高速では塑性変形 (PD)、逃げ面摩耗およびすくい面摩耗が主な問題です。ソルーションを以下の表に紹介してあります。


構成刃先 (BUE)


  1. 刃先温度が低すぎる
  2. チップブレーカまたは材種が不適切
  1. 切削速度や送りを上げる
  2. よりシャープな刃先のチップブレーカを選ぶ。PVDコーティング材種のものが好ましい
中心へと向かう突切り加工およびステンレスの被削材では、構成刃先 (BUE) を防止することは不可能に近いことです。上記の解決策によりこの現象を最小限に抑えることが重要です。

チッピングと欠損


  1. 材種が硬すぎる
  2. チップブレーカが弱すぎる
  3. 加工条件が不安定
  4. 切削条件が高すぎる
  1. より柔らかい材種を選ぶ
  2. より高い送り用のチップブレーカを選ぶ
  3. 突出し量を減らす。芯高を確認する
  4. 切削条件を減らす

塑性変形 (PD)


  1. 切削領域の温度が高すぎる
  2. 材種が不適切
  3. クーラントの供給不足
  1. 切削速度や送りを下げる
  2. より耐摩耗性の高い材種を選ぶ
  3. クーラントの供給を改善する

逃げ面摩耗


  1. 切削速度が高すぎる
  2. 材種が柔らかすぎる
  3. クーラントの供給不足
  1. 切削速度を下げる
  2. より耐摩耗性の高い材種を選ぶ
  3. クーラントの供給を改善する

クレーター摩耗


  1. 切削速度が高すぎる
  2. 材種が柔らかすぎる
  3. 送りが高すぎる
  4. クーラントの供給不足
  1. 切削速度を下げる
  2. より耐摩耗性の高い材種を選ぶ
  3. 送りを下げる
  4. クーラントの供給を改善する

境界摩耗


  1. 切込み深さでの酸化
  2. 刃先温度が高すぎる
  1. 切込み深さを変える(ランピング)
  2. 切削速度を下げる

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