寛骨臼(かんこつきゅう)カップ
コバルトクロムは非常に硬い被削材です。カップの内径加工で必要なことは、高品質の加工面、びびりの削減、そして全ロットを加工できるチップです。
チップ寿命に関してVc はあまり影響しませんが、送り(fn /fz)を0.15 mm(0.006 inch)以上にすると悪影響を及ぼします。

要求事項
- サーキュラランピングによる効率の高い加工プロセス
- より長いチップ寿命と少ないチップ破損
- 安全な加工プロセス
- 短いサイクルタイム
- 丸形ポジチップによる高品質の加工面

加工ソリューション
- コロドリル846を使った穴あけ加工
- コロミル216 を使ったヘリカル加工(詳しくは下記をご参照ください)
- 丸形ポジチップを使った中仕上げ旋削加工
- 丸形ポジチップを使った仕上げ旋削加工 (詳しくは下記をご参照ください)
- 突切り加工
- 研磨加工
加工ソリューション – ヘリカル加工
ヘリカル加工は、主に中仕上げ加工前に行われます。フライス工具のツールパスをらせん状に走らせ、内径の大まかな形状を作ります。ピッチ1.5 mm(0.060 inch)のらせん状ツールパスを使用してください。
加工ソリューション - 仕上げ旋削加工
寛骨臼(かんこつきゅう)カップの加工
- カップ内径
- カップ外径
カップの外径加工における必要事項は、優れた切りくず処理、びびりの削減および全ロットの加工が可能なチップです。
サブスピンドル内の専用固定器具を用意することが重要です。

要求事項:
- 工具寿命の向上
- 安全な加工プロセス
加工ソリューション
- 荒加工:T-Max P(ネガバイト)を使います。優れた切りくず処理と安全な加工プロセスのために、コロターンHPを使用してください。
- 中仕上げ/仕上げ旋削加工:丸型ポジチップを使います。(詳しくは下記をご参照ください)
加工ソリューション – 中仕上げ/仕上げ旋削加工